さんかくらいふ -物語を循環させる旅 in Guatemala- #10

San Juan micro mill
Minor

グアテマラシティから車で2時間ほど。
VIZCAYAのあるハラパという地域に隣接しているサンタ・ロサという地域にあるSan Juanマイクロミル。
とても乾燥した地域で舗装されていない道路を土埃の中をひたすら走り、山に囲まれた谷の中にひっそりとあるマイクロミル。標高1530m。周りの山はすべてコーヒー農園だ。

夕暮れ時に着くとその日の作業はほとんど終わり、掃除をしているところだた。
たいへんな作業が終わる時間、とてもゆっくりした時間が流れていて、グアテマラの人々の暮らしの流れを肌で感じる。

駆け込みで収穫したチェリーを届けに来るピッカーたち。
それを受け入れて翌日の処理作業にするために槽の中に入れて寝かせておく。
乾燥するパティオの掃き掃除。ところどころに選別で除去されたパーチメントが残っている。

これまでスペシャルティコーヒーの最先端の農園や生産処理場を見てきたので、その整った施設や洗練された作業が当たり前だと思っていたが、むしろそちらの方が特別で、今見ている光景こそがグアテマラのコーヒーに関わる多くの人々の日常なのだと感じた。

夕方17時。日本は15時間の時差があるので朝の8時だ。
今頃はSPROUTがオープンして朝のコーヒーを飲みにくるお客様がたくさん訪れる時間帯。
コーヒーを飲んだ人たちはどんな1日を過ごすのだろうか?
コーヒーを飲んだことで気持ちが上がって仕事も遊びも良い気分で始められるだろうか?

帰り際にマイノルさんに近所の人がタマネギとカブを届けにきた。
その野菜たちが食卓に並ぶ光景を思い浮かべる。明日もまた忙しい作業がやってくる。
ここにいる人たちは、コーヒーを収穫して、きれいに洗って、乾燥させて、袋に詰めて出荷して、生活している。


Yoshi
Yoshi

Sproutのオーナー

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